論文 言葉 言い換え

このような文章に見覚えのある方は多いのではないでしょうか。実はこの文章には、よくある誤用が紛れています。それは「たり」の使い方です。, この文における「おやつを食べること」と「本を読むこと」はどちらも今日やることの一つで、両者は並列の関係にあります。例文における「たり」は並列・列挙の意味で使用されています。, 「たり」を並列・列挙の意味で使用するときには、1つの動作につき1回、上記の文では計2回繰り返すのが基本です。例文には1回しか登場しないため、誤用であることがわかります。, 共同通信社の『記者ハンドブック 新聞用字用語集』においても、「たり〜たり」は「誤りやすい語句」の一例として取り上げられており、下記のように説明されています。, 特に、下記のように並列する動作の位置が遠い文章では、違和感を覚えづらいものです。注意深くみるように心がけてみてください。, After:今日はおやつを食べたり、近所の大きな図書館に行って本を読んだりします。, 並列の「たり」は複数セットで使用しなければ基本的には誤用のはずですが、世の中には1回しか使わない例があふれています。ニュースのテロップやアナウンサーの解説、電車や公共施設の説明書きなど、目にする場面はさまざまです。, もちろん、まったく意識せずにたまたま誤用しているケースもあるかもしれませんが、ほかにも二つ、理由が考えられます。, まず一つは、「たり」を繰り返すと文章が長くなってしまうため、簡潔に書くために省略しているケースです。特に「放課後はおやつを食べたり勉強したりしました」のように後半で「する」という動詞が続いてしまう場合は、冗長で読みづらいため省略して、「放課後はおやつを食べたり勉強しました。」のように書く人が多い傾向があります。, この場合は、動作の順番を入れ替えて「勉強したりおやつを食べたりしました。」と言い換える、「放課後はおやつを食べてから勉強しました。」のように列挙しない形にするなど、表現を工夫すれば解決します。, しかしそうした表現が必ずしも思い浮かぶとは限りませんし、文字数の制限上、「放課後はおやつを食べたり勉強しました。」がいちばん収まりが良いケースもあるでしょう。言葉は時代にしたがって変化していくものですし、やむを得ず使用することまですべてを「誤用」とみなして指摘する必要はないのではないかと個人的には感じています。, 次に考えられる可能性は、「たり」を1回だけ使っても誤りではない用法があるため、それと混同しているケースです。詳しくは後述します。, 「たり〜たり〜たり」と「たり」を3回連続で使用してもいいのか、悩む人もいます。たりは何回まで使用していいのでしょうか。, 先述したとおり、並列の「たり」は動作1つにつき1回使用するのが基本です。ですから3回使用しても文法的には問題ありません。極端な話、何回使ってもまちがいとまでは言えません。, ただし、なんども繰り返せばくどく感じる人もいるでしょうから、気になる場合は別の表現に言い換えられないか考えてみてください。たとえば下記のような言い換えが可能です。, 実は「たり」には並列以外の用法もあります。1回だけ使用して、ほかにも同様のものがあることを暗示する「例示」の用法です。, 両者のちがいは、「文章を書くこと以外にもやりたいことがあるか否か」が文面から伝わるかどうかです。「たり」がないケースからは、ほかにもしたいことがあるかどうかは読み取れませんが、「たり」を加えるとほかにもしたいことがあると伝わる文になります。, このように例示の「たり」は、ほかにも同じような例があるけれどすベて列挙するのが難しいときや、ハッキリとは言い切れないときに役立ちます。ですから、列挙したいものが2つか3つしかない場合や、すべて明らかにして記載したほうが良い場合には、わざわざ「たり」でぼかさずにすべて書いてしまうのがおすすめです。, 「たり」をみつけたら、並列と例示のどちらの用法で使用されているのか確認するようにしてみてください。, 「たり」を繰り返し使用したくないときには、1回のみ使う「誤用」に頼るまえに別の言い方ができないかどうか考えたいところです。では実際に、どのように言い換えればいいのでしょうか。下記にいくつかのパターンを挙げたので、参考になさってください。, Befere:風邪予防のため、手を洗ったりうがいをしたりするのを忘れないようにしましょう。, まず1点目は、「〜たりなど」のように「たり」のうしろに余計な単語をつける表現はできるだけ避けることです。たとえば下記の文章を読んでみてください。, 調べものや読書以外にもできることがあるから「など」をつけたのでしょうが、冗長かつ発音しにくいので、削除して下記のように短縮してしまいましょう。, ちなみに「など」は便利な言葉ですが、ほかに列挙できるものが具体的に想像できる場合や、ほかにも例があることを正確に示さなければ問題になる場合にのみ使用します。多用すると「など」に一体なにが含まれるのかわからず、あいまいな印象を与えることもあるため注意すべき表現です。, 「たり」を2回使っているのはいいものの、挿入する位置をまちがえてしまうケースもしばしばみられます。, Befere:幼い頃、祖父母の家で手持ち花火をしたりスイカを食べた記憶がよみがえったりした。, 祖父母の家でやったことは「手持ち花火」と「スイカを食べること」であり、本来はこの2つが並列の関係にあるはずです。しかし2回目の「たり」は「よみがえる」のうしろについており、「手持ち花火」と「記憶がよみがえったこと」が並列関係にあるかのようです。, Befere:幼い頃、祖父母の家で手持ち花火をしたりスイカを食べたりした記憶がよみがえった。, 並列の「たり」を使うときには、なにとなにが並列の関係にあるのか、階層をたしかめてから2回目の「たり」を書きましょう。, ・並列の「たり〜たり」は基本的に2回セットで使う(3回でも可)。・「たり」を1回だけ使用する例示の用法もある。・「たり」を別の表現に言い換えるときは動詞を名詞化するか文章を分ける。・「たりなど」のような読みづらい表現や「たり」を挿入する位置に注意する。. 今回の記事は、Twitterで拡散した「論文に書いてはいけない言葉30」のリストを参考にしています。 「え?あの言葉もダメ?」と驚くような表現や言葉もあるかもしれません。 ≪NG or 推奨しない言葉・表 … 接続詞とは、「語句・文章をつなげるために使う言葉」であり、前と後の「語句・文章」がどのような関係かによって接続詞は決まります。小論文添削講座ポトス。 とっても役に立つ。でも、どちらかというと小論文とかの書き方かな? 読書猿Classic: between / beyond readers:こう言い換えろ→論文に死んでも書いてはいけない言葉30 上記のエントリーで列挙されている30の言葉を転載して私の考えを追加する。ネタにマジレスが入っているけどご容赦。 こういう言葉を安っぽく使うものでない。( 2) 実務論文のなかでは、「認識」「自覚」「反省」といったことばを、極力避けられよ。 読者に、強い印象を与えすぎる。( 2) 「 的」「 性」という表現を乱発するのは、子供の文章である。( 2) この記事では論文・レポートで使える言葉の言い換え表現をまとめて紹介しています。ブログであれば好きな言葉で書くことができますが、大学の論文・レポートではかしこまった用語を使わなくてはいけない機会もあるかと思います。よろしければ参考にしてみてく しかし、「可能性がある」のは本来「全く不可能ではない」という程度の小さい可能性を示す言葉であり、英語のpossibleに準ずるなら実現する確率は40%以下である。したがって、論文の主たる結論には使うことができない弱い言葉である。 論文 (ろんぶん) などの 正式 (せいしき) な 書 (か) きことばでは 使 (つか) いにくい 表現 (ひょう … 「今日はおやつを食べたり本を読みます。」 このような文章に見覚えのある方は多いのではないでしょうか。実はこの文章には、よくある誤用が紛れています。それは「たり」の使い方です。 この文における「おやつを食べること」と「本を読むこと」はどちらも今日やることの一つで、両者は並列の関係にあります。例文における「たり」は並列・列挙の意味で使用されています。 「たり」を並列・列挙の意味で使用するときには、1つの動作につき1回、上記の文では計2回繰り返すのが基本です。例文に …

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