薪 樹種 見分け方

生まれて初めて焚き火や薪ストーブで火を起こそうとしたとき、薪はすでに用意されており、自分は投入するだけだった…という人は多いのではないでしょうか(筆者はそうでした)。いざ自分で薪を調達するとなると、どこから手� 今回は、焚き火の火持ちを良くするための、薪の種類と見分け方をご紹介しました。薪には様々な種類がありますが、特に有名なものをピックアップしています。 ナラ薪100%【岩手県産】 安全高品質な天然乾燥薪 長さ30cm ダンボール箱入り1箱20kg. 今までに自分が使用した薪の種類について 樹種 判定 コメント ケヤキ 良 とにかく堅くて薪にするのが大変だし乾燥に時間がかかる 栗 可 虫喰いが多く、はぜやすいのが難 リンゴ 優 火持ちがよく、なにより煙が香ばしくて大スキ 柿 良 堅くて薪作りは面倒、火持ちはまあまあ。 薪には樹種によって大きな特徴があることが分かりました。あなたの目的に合った薪を選択することで、より薪ストーブの良さを引き立てることができます。選ぶのが難しければ、薪を取り扱っているショップに相談するのも一つの手段かもしれませんね。 まず最初に、ちょっと古いけど、雑誌「BE-PAL」(2001年2月号)より抜粋のグラフを紹介します。ざっくり見てください。 縦軸が到達温度、横軸が時間軸です。 時間とともに暖かさが失われていく感じが分かるでしょうか?杉とクヌギを比べると、30分ぐらいまで同等か杉のほうが勝ってますが、105分で終了、クヌギのほうが30分も長持ちしています。 この図の通りだと、もし、杉の端材が手に入るならば、小楢、クヌギ、 … © 2019 The Aiken-Ohya Environmental Office Co.,Ltd. 岩手の薪屋の店主が日々の想いを綴っています。 ナラ薪を売ることから、地方創生のなにかしらに貢献できればいいなぁと思っています。 何かご意見やご感想などありましたら、 お問合せフォームからどうぞ。. 薪の種類と見分け方のまとめ . 5月9日の時点で玉切り作業は半分くらいの進捗です。 今回チェンソーをハスクバーナ137(アマ用)から339xp(プロ用)に替えたら作業ははかどるし疲労度も違う。アマこそプロ用を使うべきなんですね。     スウェディッシュト... ・薪作りはチェンソーを酷使する 薪作りと言うのは、丸太をぶつ切り(玉切り)にして割ると言う作業の繰り返しです。 玉切りはチェンソーで行いますが、 ひたすら延々と連続して丸太を切っていくことになるので、 山林での立木の伐倒より... 2016年6月10日現在の玉切り進捗状況。 西日本はすでに梅雨入りしています。 今日も晴れて気温は30度近くになる予報だが、ここ岩手県の梅雨入りはいつになるのだろうか? とにかく遅れているので頑張って今日中には120センチの... 5月16日(月) 長さ90センチのナラ原木を2棚分搬入した。 この量はおよそ岩手の薪ストーブユーザー1件1シーズン使用する量だと言われています。   去年は6月下旬の搬入だったが、一か月以上早まったので予定が大幅にくるってしまった。... 20分程度の玉切り作業において、燃料補給の為数分間停めて、再始動しようとするとエンジンがかからない。 30分程度おいて、やっと再始動できる。 と、こんな状態になったところを、お店の人に現場に来てもらって診断してもらった。 測定器をとりつけてみてみたが火花が飛ばない。 たぶん点火系統が原因だろうということで店に持ち帰って修理してもらうことにした。, コナラの薪は虫に食われにくく、乾燥しても樹皮がはがれないので長期間の保存に向く。繊維がまっすぐで薪割り作業も楽。火力ではクヌギに一歩譲るものの、総合評価では勝る。, 炭の原料としては王座の地位にあるのがクヌギだ。いまも菊炭(茶道用の高級炭。切り口が菊紋状に割れている)の原料として欠かせない。ただし、薪は乾燥すると樹皮がはがれやすくなる。, Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます), 椎茸栽培に使用して養分を吸い取られてスカスカになったナラの木。すすばかりでて、火力がでない。以後使用は避けたい。, サクラをはじめとするバラ科の木は、燃やすと煙に甘い香りがする。燻製用チップとしても香り付けのためによく利用される。自生する量は以外に多く、薪炭林の雑木として産出される。材質も比較的重く、火持ちも良好。香りを楽しむ嗜好品的な存在だ。, 別名ニセアカシア。北米原産のマメ科の帰化植物。地下茎を伸ばして根を広く張るので、川沿いの斜面の土留め用に植えられた。樹肌の外見はナラにそっくりでほとんど見分けがつかないが、割ると心材が緑っぽい色をしているのが特徴。薪の成績も非常に優秀だ。, 別名ヨグソミネバリ。しかし梓(あずさ)という古名が一番有名だろう。堅くて粘り強い材質なので、昔はこれで弓(梓弓)を作った。カバノキ科だが、樹肌がサクラに似ているので間違えられやすい。生木は樹皮を剥ぐと湿布薬のような匂いがする。薪としても良好。, シデの仲間はほかにイヌシデやアカシデ(別名ソロ)がある。いずれも薪としては優秀なのだが、薪炭林でも産出量は多い樹種なので雑木扱いされている。ただし、アカシデは若葉が赤く美しく、小柄なケヤキのような雰囲気の木なので公園樹や並木用に植樹されている。, クルミの材は丈夫で軽いので、銃床や複葉機のプロペラなどになる。軽いぶん、熱量は低いはずなのに、実験ではクヌギ並みの脅威の成績を残した。推測だが、カリウム含有量が非常に多く、触媒作用が強く出た可能性も。酸素供給量が多い薪ストーブでの火持ちは短い。, クリの薪は燃やすと「パンッ、パンッ」と大きな音を立てて火の粉を散らすので、囲炉裏にくべるのは禁物。これはクリの導管細胞が樹木の中でも世界最大級の大きさをもつため、熱膨張で破裂する勢いも非常に強いからだ。その点さえ注意すればとても強力な薪になる。, 広葉樹としては非常に軽く、コルク材のよう。しかも樹皮は脂分を含み、焚き付け材として最高であるうえに、生木の薪でもよく燃える。そのため登山家のエマージェンシーグッズとしては、欠かせない存在だった。着火性のよさは広葉樹では随一。そのぶん、火持ちは悪い。, 陶芸家からはアカマツの薪が重宝されている。脂分の松ヤニが火を勢いづかせ、登り窯の中に1300℃の高温をもたらす。他の薪にはマネのできない特別な性能だ。ただしこれは猛烈に空気を送り込める窯での話。裸火での火力はそこまで強くないし、火持ちも短かった。, 成長の早い針葉樹は建築材として全国で大量に植林されたが、木材価格の暴落で今はもて余し状態の間伐材。スギや北海道のカラマツは、その代表的存在だ。しかしながら燃焼実験では超A級の着火性能を見せた。火力も非常に強いので、早く暖をとりたいときは最適。, 針葉樹は裸子植物。広葉樹は被子植物双子葉類。タケはヤシと同じ被子植物単子葉類なので、分類学的には広葉樹に近い。しかし中が空洞なので、燃焼特性は針葉樹をもっと極端にしたようなものになる。火持ちは非常に短いが、そのぶん大量に燃やせば火力は強い。. 「薪 樹種 見分け方」すでに多くの考察がある中で 樹種を見分けるためには、そのための力を身に着けること! ネットのご時世だからかもしれませんが、実はこの薪ストーブに絡んだ「薪にする木の種類の見分け方」の考察は、すでにたくさん存在します。 © 2019 The Aiken-Ohya Environmental Office Co.,Ltd. 木材の発する熱エネルギーの総量は 基本的に乾燥重量に比例するという大前提がある。 ということは、どんな樹種であっても、 炭素が燃えていて 重量あたりの燃焼効率はほぼ同じということです。 では、なぜ木の種類によって燃え方が違うのだろうか? それは密度の違い、 含水率と含まれている樹脂の成分と量が違うからなのです。 樹皮の厚さも関係する。 体感的には、 軽い木ほど着火性は良いものの火保ちは良くない。 重い木は … 薪の種類や意外と知らない特性についてご紹介。キャンプでの焚き火に料理にとアウトドアアクティビティに欠かせないのが薪。用途に合った薪をきちんと選ぶことがアウトドア成功への近道です。そんな薪選びを今記事で徹底ガイド!奥深い薪の世界をご覧ください。 樹種の違いがわかったとしても、その違いが実際の薪ストーブのある暮らしにどう影響するのか?それがわからなければ意味がありません。何か品物があって、その価値、値段が違うということ自体がわかっても、実際に「違い」をちゃんと活用できなければ、高いものを手に入れた意味はない(安いもの買ったのと一緒、むしろ損になる)のと同じです。, そこで、そもそも針葉樹は広葉樹と比べて何が違うのか?ですが、こちらの記事【薪ストーブの薪(燃料)としての針葉樹と広葉樹の違い】にまとめてあります。これ読めば「ざっくり」ながら、針葉樹がパーッと盛大に炎を上げる理由として、けっこう詳しいことまでわかります。, ここでは、上記記事ではあまり説明しなかった「炎が保ちにくく持続性に欠ける」という針葉樹の特性を、パーッと一気に炎を上げる特性を踏まえて、どうやって扱えば良いのかを説明します。, その特性を理解するために、イメージの話をします。針葉樹って、本当に乱暴ですが、一言で言えば「紙」により近いんです。紙って、薄いペラペラのままだと、パーッと燃えて、あっという間に燃え尽きますよね?, そこで「長持ちさせよう」として、本のように紙が重なった状態で燃やしてみたらどうなりすか??今度は表面だけ燃えますが、内部までは、なかなか燃え進みませんよね?, この「内部までなかなか燃え進まない」というのがポイントで、これは炎の側からしてみると「つらい」ためです。紙が重なった状態では、燃えるのに必要な酸素が確保できない一方で、せっかく燃えても得られるカロリーが低いのです。針葉樹の大きな塊はそれに似てます。, 炎を生き物のように見立てて考えたいのですが、炎が「食べる」ことができるのは、酸素に触れている限られた部分(表面積)しかないのです。その限られた部分から充分なカロリーが取り出せればいいのですが、取り出せなければ「自らの命」が保てないわけです。炎の正体はカロリーを取り出した結果の「熱」そのものですから。, 燃やすものから充分なカロリーが取り出せるかどうかは、乾燥の度合い(含水率)と、基本的に「密度」によって決まります。乾いていて、密度が高いほど、充分なカロリーの取り出しが期待できる、つまり「良質なご飯」ということになります。, よく言われるように、針葉樹は「重量あたりの熱量」は広葉樹と同じです(どちらかというと針葉樹の方が高い)。でも、別記事【再掲】で述べたように、成長戦略上、ボディとしての密度が低いために「体積あたりの熱量」でみると、広葉樹よりも少なくなります。, すなわち、広葉樹に比べた針葉樹の特性として、パーッと盛大に炎を上げる特性は炎からみて有利にもなるとしても、基本的にはカロリーが低い、正確には「表面積当たりのカロリー」が低いために、炎から見たら不利、つまり炎が自分自身を保ちづらいことになります。, まとめますと、針葉樹というのは、広葉樹に比べた場合、体積当たりのカロリー、もっと正確には、酸素が利用できる表面積あたりのカロリーが低いため、「単独の燃焼物として炎を保つ能力」に劣ることになります。その結果、薪として利用した時に価値が低いということになるわけです。, そんな「一定体積から取り出すことのできるカロリーが低い」針葉樹ですが、広葉樹と比べた時に、薪として価値が常に劣るのかと言えば、そんなことはありません。, 何故なら、密度が低くて柔らかい針葉樹は、イメージとしては紙と同じで、火が付きやすく、さらに成分の都合から「パーッと盛大に炎を上げる」という特徴があります。これを活かせる使い方をすれば良いのです。, 具体的には、出力を「もっと、もっと」と上げて行きたい時に使えば良いのです。「表面積あたりのカロリーが低い」弱点は、表面積を増やしてやれば済む話ですから、細く割った針葉樹を炎にどんどんくべてやれば、盛大に炎を上げて、どんどん加速していきます。, これは、経験的には皆さんやっていらっしゃることです。そして、炎が小さいうちの「薪の細さ」は、最初のうちはいいけど、炎が大きくなってからも同じ細さでは、あっという間に燃え尽きてしまって「間に合わなく」なることもおわかりですよね??, そこで針葉樹の良いところは(乾いていることが前提ですが)、「炎の大きさにあった太さ」の薪でさえあれば、炎の大きさのどの段階からでも、どんどん加速を効かせることができるわけです。, 自動車のエンジンで言うと(若い人はダメかな?(笑))、エンジンがまだ暖まっていないうちは、細い薪を使って「慎重に」アクセルを踏まないとエンストしてしまうこともあります。けれどエンジンが回りだせば、太い薪を使って「深く豊かに」アクセルを踏み込むことが可能です。「ブワ~ン!!」と大きく吹き上がりますよね、あれと一緒です。, つまり単独では炎を保ちにくい針葉樹の大きな塊だって、炎が充分に大きくなった状態から、さらに炎を大きくしたい場合や、大きな炎による高出力をずっと保ち続けたい場合は、非常に具合が良いわけです。放り込むごとに、盛大に炎を上げて燃えてくれますから。, ただ、その場合に気を付けなければならないのは、自動車の場合で言う「あまりにもスピードが出過ぎる」こと。スピードが出るからといって、アクセルを一杯踏み続ければ「制御不能」になりますよね?, すなわち薪ストーブで、そんな「加速!加速!」とやっていれば、モキ製作所のストーブならいざ知らず、『よくある普通の薪ストーブ』であれば「制御不能」領域に入って、間違いなく壊れてしまいます。本体がそんな高温に耐えられないですから…ですので針葉樹は「難しい」。燃えすぎるわけです。, 本体が高温にも耐えて壊れることのないモキ製作所の薪ストーブでは、針葉樹の太い薪をガンガン入れて、アクセルを目一杯踏み続けるような運転もできるのですが、実際のところ、そんな運転をするのは、極寒、吹きっさらし状態にストーブを置いて「とにかく暖を最大限に確保し続けなければならない」みたいなシチュエーションに限られます。, ですので、普通は「加速」局面で価値が最大に発揮される、基本的に細く割った状態での活用が有効です。そして「加速」がもう要らないとなれば、穏やかに、ゆっくり燃えてくれる広葉樹を使った方が、扱いがラクとなるわけです。, イメージを伝えたいので、あえて乱暴な言い方をすれば、火はつきやすく、盛大に炎を上げて燃えてくれるもののペラペラなのが針葉樹ですが、それも木材としての「密度」、たとえば「きめ細かさ」だとか「粘り」があれば、弱点がかなり改善されて使いやすいわけです。, そういう意味で、こちらの前回記事【薪の代表的な木の樹種の見分け方とおススメの活用法(その1)】で述べたように、スギに比べたら「キメの細かい」ヒノキは密度も高くて使いやすいです。火はつきやすいし、絞ることもできるので、それほど忙しくなく、一定程度の炎で安定させやすいです。, よってヒノキは低出力側ギリギリの火力を保ったりとか、微妙な小技を効かせやすい感じです。それを最大限生かしたのが、こちらの動画【モキ製作所 薪ストーブ MD80Ⅱ 燃焼性能試験 2.5kgの薪で天板温度200℃から250℃を何時間維持できるか?~iGブースター装着編~】でした。もちろん「ノーマル編」でもヒノキが用いられています。, あと個人的にはアカマツもお勧めです。ヤニ、油脂が多く、酸素を大量に消費しながら一気に高温まで吹け上がるので、たぶんモキ製作所の薪ストーブでないと真価を発揮させるのは難しいと思いますが、炎が盛大に上がってからも火持ちは予想外に良好で、我が家でも「ここぞ」と出力が必要な場合にとても重宝します。, 具体的な使用例を言えば、こちらの動画【【モキ製作所MD80Ⅱ限定】「iGブースター」による大出力の、この上なく美しい炎】で用いられているのがアカマツです。他にも、自分自身のブログとしては指折りの、かなりよく書けている記事【秋だ!サンマだ!薪ストーブで美味しく頂こう!!ついでに……【その6】「分かち合える喜びの多さを決める、薪ストーブの三つの価値」】のネタの元になっている薪もアカマツです。, このへんにしておきますが、実は私、かなりアカマツLOVEでして(笑)手に入ったら「普段使い」とは分けて取り置くのですが、一点、注意点があります。アカマツは原木としては新鮮なものが推奨です!魚のサバのごとく、本当に腐りやすいので…腐って水が入ってしまったら価値は半減以下ですのでご注意を!!, で、最後に触れますが手に入りやすい代表格のスギですが、これは屋久杉でもない限り薪としては密度が低いので、パーッと盛大に燃える特徴を最大限に活用して「立ち上がり命」というのがおススメです。こちらの動画【「薪ストーブって暖かいの?」実証試験のうち、立ち上げ失敗動画【失敗でも8℃の水500ccを天板一番手前に置いて、着火後22分で沸騰まで持ってけます】モキ製作所 薪ストーブMD80Ⅱ】で用いられているのがやっぱりスギです。, パレット材とか、普通に手に入る建築廃材も、このスギか、もっと「紙っぽい」(つまり樹木として成長が早いということですが)外材だったりしますので、このスギに準じて立ち上げで使うのがお勧めです。, 以上、針葉樹の使い分け、いかがでしょう??「薪ストーブマスター」を自認するプロ(ホント奥が深いので、不肖わたくしなど「なんちゃって」レベルかもしれませんが)、動画でも、薪の選択において、ずいぶん「小細工」してるって、お分かりいただけるでしょうか?あーあ、ばらしちゃった(笑)でも、ご参考になさってみてください♪, 広葉樹の良さについては、なんと申しますか、今更言うまでもありませんが、じっくり燃えて、火持ちが良いです。その代わりに火がつきにくく、火がついても、なかなかパーッとは燃え上がってくれません。針葉樹の逆ですね。, その特性は、やはり材としての「密度の高さ」にあります。体積当たりのカロリーが高いので、炎から見れば、限られた表面積から熱がよりたくさん取り出せるわけです。「良質なご飯」ということになります。, 限られた表面積で小さく燃やしても、そこからカロリーが充分取り出せることになり、炎が自らの命である「熱」を保ちやすくなります。ということは、「ゆっくり長時間燃やす」ということが、初めて可能になるわけです。, すなわち、広葉樹の太割り薪のような「大きな塊」があるとして、大きな塊というのは、細く割った状態よりも表面積が少ないために、酸素を必要とする炎にとって不利な条件になりますが、よく乾いていていて水分が少ない限り、限られた面積からも熱がちゃんと取り出せますので、炎を保つことは、針葉樹よりも容易になります。, とはいえ、良いことばかりではなく、広葉樹の重厚な薪は「火がつきにくい」という欠点があるので、あらかじめ「焚き付け」などを大量に使って、薪ストーブの炉内の温度を高くして、勢いのある「高温状態の燠火」などを作ってやらなければなりません。, でも、一たびそういう高温状態を達成できれば、比較的大きな薪を入れて、炎を絞って放っておく、長時間「ゆったり」燃やすということが、針葉樹に比べたらはるかに実現しやすいです。急激に燃える成分が少ないことも相まって、一定の火力としても維持しやすいです。, あと、炎が収まって赤い熾火(燠火)になってからも、その熾火としての持続時間が長いです。これは炉内調理をするときにすごく便利ですし、炎の世話をやめてからも温度を長時間保つ、という意味でも便利です。, さらに薪ストーブのある暮らし全体から言えば、より少ない体積の薪から「価値」を取り出すことができる理屈になりますです。やはり場所、体積って、積んでおくにせよ、運ぶにせよ、くべるにせよ、コンパクトな方が便利ですから……, このような広葉樹の薪としての特性から、針葉樹に比べて「価値が高い」とされます。そもそも、育つのも針葉樹に比べたら長時間を要するし、乾燥させるにも長時間要しますので、当然のように、針葉樹に比べてお値段もお高くなります。, 広葉樹の最大の利点は「ゆっくり燃やせる」という点で、これは針葉樹には苦手、出来ないことなので、その部分に特化させるというのが、結論と言えば結論なのですが…。, 広葉樹、例えば代表格の「ナラ」なんて、実は薪としては相当優秀でる。火がつけにくい、燃え上がりにくい、という「広葉樹の欠点」も、ちょっと大変ですがナラを細く細く割ってさえしまえば、実はナラは油脂も多くて全然問題なく立ち上がってしまいます。, ですので、実は広葉樹だけで、コンパクトに、余裕で暮らせてしまうので、本当にナラあたりが安価かつ大量に手に入るなら、あえて針葉樹を手に入れる必要もないのですが……要するに細く割るという手間さえ惜しまなければ、針葉樹に対して「上位互換」である、ということです。, でも、一般的に考えて、薪なんてあればあるほど良いし、全てをナラを中心とした広葉樹だけで暮らせるなんて、なかなか恵まれすぎている環境とも言えます(笑), よって、針葉樹でも出来る、むしろ針葉樹の方が得意な「炎を最初にパーッと立ち上げる」「出力を上げる」ということは、より安価な針葉樹に任せてしまうことがお勧めです。どうせそのあたりの時間帯は針葉樹でも広葉樹でも同じように忙しいのですから……, 広葉樹の真価は、やっぱり、もうすっかり暖まって、これ以上暖かくなる必要はない(ゆっくり冷めて行ってもかまわない)という状態になってから発揮されます。「のんびり、ゆったり」と炎を楽しみたい時、あるいは炎が消えると寒くなってしまうから維持が欲しいという時こそ、広葉樹ならではの活躍です(特に小出力では「細割」が素晴らしいです)。, さらに言えば、太い薪をくべて、絞った炎で長時間無補給でもたせる「薪ストーブライフ的なゆったり贅沢」は、いったん炉の温度を充分高めて、燃えにくいものでも火がつく状態を実現させた上に、体積当たりのカロリーが高い広葉樹という、炎からみて上質な食べ物、価値の高い燃料があってこそ、初めて可能になるのです。, 以上ような理屈を踏まえて逆に考えれば、安価なスギの丸太を使って、炎を絞って、長時間ゆったり楽しみたい、ということは原理的に不可能ということが、わかっていただけるとありがたいのですが……そのような楽しみ方をしたい場合には、やはり広葉樹が不可欠なのです。, そこで普段は針葉樹だけで暮らしていたとしても、「贅沢なシチュエーション」のために、広葉樹を取り分けて大切にしておくことをお勧めします。実用一辺倒で暮らすにしても、たまには、お友達にも自慢したいじゃないですか(笑), そのために取って置くに相応しい広葉樹としては、定番ですがナラ・カシ(クヌギ、アベマキを含む、つまりドングリの木ですね)、あと、個人的には「クロガネモチ」も優秀だと思います。そのあたりは色んな薪ストーブユーザーさんが熱く語ってますので、調べてみてください♪, スギとヒノキの見分け方【前回記事】から始まった長い長いお話も、そろそろ最後にしたいと思います。本質、原理原則の理解をもとにして実務ベースの知恵を「ざっくり」身に着けて頂きたいという願いばかりなのですが……, 最後に「ざっくり」薪のまとめも、基本的な特徴を理解し、場面場面で使い分けるとして、じゃあ「あなた」は薪として何が一番良いと思うか?といいますと……, あまり誰も言いませんが(私が「この人」と認める人とは、意見が一致する場合があります)、「普段の暮らし」という観点からは、あくまでも「バランス」なんですよ、良い薪というのも。, こちらの記事【薪ストーブで後悔する理由(その2)】で解説しました薪ストーブの本体の話でも、本質は全く一緒なんですけど、一部の特性で強いよりも、「バランスが取れているもの」こそが、普段の実際の暮らしで使いやすいのです。, バランス、すなわち、ある程度火も点きやすいし、ある程度炎も出力も上がりやすいし、それでいてある程度火持ちもするし、熾火もある程度持つ……みたいな薪が一番、普段の暮らしで安心して使えるのです。実際問題、薪のことばかり考えて暮らすのは「プロ」だけで充分、「何も考えずに楽しく暮らせる」のがいちばんですよ(笑)たぶん。, そこで実際の暮らしでおススメの薪は?といいますと、実は特徴としては「取り立ててない」ということになってしまいます。ですので、誰も特に褒めていないのでは?と思いますが、そこは当Webサイト、断言しますと「サクラ」が実は薪としては非常に良くて(使いやすくて)おススメです♪, そこで、サクラの見分け方ですが、これは、なんといっても「樹皮」があれば確実ですよね。樹皮でお弁当箱を作れたりするくらいですから、この写真のように、皮そのものがシート状にめくれて、何かに使えそうです。, 材としての特徴は、キメが細かいこと(だから、良い薪なんですが)。心材とか辺材の色も、明るい茶色と言いますか、木材にしては華やかです。そして放射組織も細かく、年輪も穏やか。緻密かつ均一な材質で、細かい彫り物をするにも最適だそうです。, 薪としてのサクラの価値は、とにかく「素直」なこと。火がつきやすく、炎も上がりやすく、火持ちも良いという以前に、切りやすく、割りやすく、乾きやすいです。重すぎることもなく、とにかく素直。ただ、キノコには弱いです(笑), 単にカロリーやら、火持ちやらで言えば、例えば「エノキ」とか「ムクノキ」なんかの方が上だと思います。けど、それは、火がつきにくいという以前に、重くて硬くて切ったり割ったりが大変、ということでも、乾きにくいということでもありまして……, これは前回記事【再掲】でも使った写真ですが、左がサクラで、右がケヤキです。若いケヤキは、樹皮がサクラとよく似ているので間違われることがあります。けど、価値(素直さ、使いやすさ)はサクラの方が上ですので、見分け方を説明します。, 注目して頂きたいのは、ケヤキ(色味は、サクラのような華やかさはなく、くすんだ灰色が強いです)もサクラも放射組織が目立たないのは同じですが、ケヤキは「環孔材」で、サクラはそうではない(散孔材)なのです。皮が似ていても注意すれば見分けは可能です♪, 以上、長く長くなりましたが、私がイチオシ、実際に「特別扱い」しているサクラについて最後に説明しました。ですので私は、手に入る薪の樹種として、サクラは必ず取り分けて、あとは適宜分けておいて「イザ」というシチュエーションごとに使えるようにしています。, あとサクラを取り分けるのは、実は、肉を焼く時に、燻製みたいな香り付けもできるからなんですよ(笑)サクラだけは、炎を上げさせた状態(煙が食材に付着する状態)でも積極的に使います。そのような使い方については、こちらのブログ【薪ストーブで大量のお肉を超美味しく焼く神髄「炙り焼き」】などに書きました。付加価値があるのですね。, このように、薪ストーブのある暮らしは、樹についての勉強の日々でもあります。ぜひ、樹の種類、樹種の見分け方を覚えて、暮らしをより充実したものにして頂けましたらと。ちなみに桜薪は、提携しておりますNPO法人犬山里山学研究所にて販売しております。弊社、販売窓口となっておりますので、お気軽にお声がけ下さいませ♪. 出典:ゲッティイメージズ . 【【樹皮画像】これが薪に秘められた性能、良い薪 種類 樹種見分け方!! ネットのご時世だからかもしれませんが、実はこの薪ストーブに絡んだ「薪にする木の種類の見分け方」の考察は、すでにたくさん存在します。一つ紹介すると、人里近い森で薪として手に入る可能性があるほとんどの樹の種類を網羅している感じなのがこちらの記事【【樹皮画像】これが薪に秘められた性能、良い薪 種類 樹種見分け方!! 樹種の違いがわかったとしても、その違いが実際の薪ストーブのある暮らしにどう影響するのか?それがわからなければ意味がありません。何か品物があって、その価値、値段が違うということ自体がわかっても、実際に「違い」をちゃんと活用できなければ、高いものを手に入れた意味はない(安いもの買ったのと一緒、むしろ損になる)のと同じです。 そこで、そもそも針葉樹は広葉樹と比べて何が違うのか?ですが、こちらの記事【薪ストーブの薪(燃料)としての針葉樹と広葉樹の違い】にまとめて … 【モキ製作所 薪ストーブ MD80Ⅱ 燃焼性能試験 2.5kgの薪で天板温度200℃から250℃を何時間維持できるか?~iGブースター装着編~】, 【【モキ製作所MD80Ⅱ限定】「iGブースター」による大出力の、この上なく美しい炎】, 【秋だ!サンマだ!薪ストーブで美味しく頂こう!!ついでに……【その6】「分かち合える喜びの多さを決める、薪ストーブの三つの価値」】, 【「薪ストーブって暖かいの?」実証試験のうち、立ち上げ失敗動画【失敗でも8℃の水500ccを天板一番手前に置いて、着火後22分で沸騰まで持ってけます】モキ製作所 薪ストーブMD80Ⅱ】. 火持ちや燃え方の特徴一覧】、力作です, 【モキ製作所 薪ストーブ MD80Ⅱ 燃焼性能試験 2.5kgの薪で天板温度200℃から250℃を何時間維持できるか?~iGブースター装着編~】, スギとヒノキの違いが観察できるようになれば、針葉樹と広葉樹の見分けなんて難しくない!. 使い道によって異なる薪の選び方. 火持ちや燃え方の特徴一覧】、力作です。これ読めば色々わかりますし、このほかにも、ネット上には多くの考察があります。, しかし、森林インストラクターとしての経験を言えば、普通の人はとてもじゃないけど「覚えられない」ので、当記事では「ざっくり」、普通の人が薪ストーブの暮らしを始めるうえで役に立つ「見分ける力の身に着け方」を第一に解説します。, 「ざっくり」とはいえ、当サイトらしい「細かいこと」を言えば「木を見分けるコツは、身近にある、似たものを見分けることから覚えましょう」です。で、当サイトですが、実務ベースですぐに役立つ記事として、次のようなポイントで進めます。, それでは、魅惑の「木の世界」、森林インストラクターによるご案内で、相変わらず長いですが(笑)どうぞ最後までお付き合いくださいませ。, 練習でスギとヒノキの見分けを覚えますが、それが何の役に立つの?と思うかもしれません。なにしろ『よくある普通の薪ストーブ』の世界では、スギとヒノキは「針葉樹」と一言で括られますから。, けど、針葉樹と広葉樹でかなり薪としての価値が異なるのと同じように、同じ針葉樹でも樹種によって価値がかなり異なります。スギとヒノキの間でも、薪としての価値はかなり違ってくるのです。, 具体的には、私だったら…そうですね、体積売りだったら1.3倍…いや、仮に1.5倍の値段でもスギよりヒノキを選ぶかもしれませんね。そのくらい木の種類によって「薪としての価値」は変わるものです。, もちろん薪ストーブ本体によって、スギとヒノキの「違い」が、どの程度の意味の違いを持つかは変わってきます。例えば充分に本体が蓄熱された鋳物製ストーブだったら、スギもヒノキも炉に放り込んだ途端に「あっという間」に燃えてしまって、何も変わらないかもしれません。, けど、弊社が主に扱う「モキ製作所の薪ストーブ」、しかもそのオリジナル改良版であれば、蓄熱に頼らず細い薪で長時間炎を保ち続けるような使い方をしますので(これぞ真の省燃費なのです)、スギとヒノキの違いはかなり大きいのです。, 現に、弊社の「ここぞ」の性能検証動画、例えば古典的ですがこちら【モキ製作所 薪ストーブ MD80Ⅱ 燃焼性能試験 2.5kgの薪で天板温度200℃から250℃を何時間維持できるか?~iGブースター装着編~】などで使われている薪は、実は、全部ヒノキばかりだったりします(笑), よって、少ないお金で最大限の成果を生み出すうえで、スギとヒノキを正確に見分けることができることは、趣味ではなく、実用上の非常に大きな意味を持ちますので、ぜひ興味を持って覚えて頂けましたらと!, これが、今回の「教材」、スギとヒノキです。この写真見ただけで「これがスギでしょ?こっちはヒノキ!」……とか「見分け」ができたかた、どうぞ、本ページから、お引き取り下さいm(__)m あるいは「採点」、本ページの真偽についてご検証願います!(笑), まず、大事なことを言いますと、木の種類の見分けって「五感」でやるものなのです。目で見た違いだけでなく、触ってみる、持ってみる、嗅いでみる……この結果「全体的な雰囲気」として見分け方がわかってきます。, この時、有効なのが「できるだけ「生」から自分で捌いてみる」ことです。逆に言いますと、例えば魚の見分けをしようとして、刺身として切り身の状態になったものを、いくら眺めていても限界がある、ということです。, もちろん、切り身になってからでも、魚の種類って見分けられなくもないですが、そりゃ、自分で生魚から捌いたほうが、はるかに覚えられるって、わかりますよね??, ですので薪について言えば、捌く前についている原木の皮、樹皮って、見分けにとって、すごく有効です。枝葉があれば、もっといい。けれど、実際の薪ストーブのある暮らしの場面では、せいぜい皮のない裸丸太から割る、という程度だと思うのです。, でも、この「割る」ってすごく重要でして、スギとヒノキは、そこで、かなり差が出てきます。こうやって「標本」をいくつも並べて示したのも、その「割ってみた違い」を、写真からでも想像して欲しいからです。, 一番良いのは、自分で実際に割ってみることですが、割った断面の様子を見ても、結構なことがわかります。写真、一方がスギで、一方がヒノキなんですが、どっちが割れにくそうに見えますか??, 両方とも「割れやすい」針葉樹ですが、それでも結構、違いがあります。ヒノキの方が割れにくいというか、粘るんですよね。スギは、本当に素直に、すんなり割れてくれます(節があれば厄介なのはスギも同じ)。どちらがどっちか想像つきますよね?, 割れる時に粘る、というのは力が要るということで、バキバキ剥がれながら割れるということもままあります。スギとヒノキですが、もちろん写真の下の、横になっているのがヒノキですね。こういう「割れるのに抵抗しました」というのも有効な見分けポイントです。, あと、実務ですが、割れにくい木は、多くの場合「ささくれ」として鋭く、薄い断片を生じやすいです。繊維が密で、粘るからこそ割れにくいのでしょうね……結果的に、高密度で、燃える時にも少ない量で価値を発揮してくれます。, 「粘る木」を、細かく割るのは大変ですが、成り行きで細く割れたものなんかは、焚き付けとしても有効ですから、確保されると良いと思います。なんでも「ものの命」ですよ!!(笑), 割りにくさとも通じてくるのですが、密度が高い、薪としても価値の高い木は、木の肌のキメが細かくなります。針葉樹の中ではヒノキはそのような例です。それに比べると、素直で割れやすいスギは、密度が高くなく、肌もきめ細かいとは感じません。, あと、木材の色みの違いも樹種を見分ける時には、とても有効です。基本的な話ですが、木材の色は、同じ樹種でも「心材」と「辺材」で異なります。「辺材」は、今、成長活動している組織で、樹種による差はあまりありませんが、「心材」は活動を止めた組織で、樹種による差が出ます。, 写真で、スギの方が、年輪の真ん中に近いほう、つまり心材ですが、赤茶に着色しているのがおわかりでしょうか?一方でヒノキは、ほとんどというくらい着色していませんね?これは、原木の状態でスギとヒノキを見分ける時に、一番わかりやすい特徴です。, そして、さらに全体の「色み」です。ヒノキが、どことなくピンクかかって華やかな明るい色みをしているのに対して、スギが、どことなく灰色かかってくすんだ色味をしているのがおわかりになりますか?, この色みは、もちろん「個体差」もありますし、何よりも風雨にさらされているうちにくすんできます(退色)。けれど、割る機会があれば、くすんでいない色みを見ることもできますし、そういう特徴を覚えておけば、何かと大きな顔ができる……かもしれません(笑), では問題です!この原木の丸太は、スギでしょうか?ヒノキでしょうか??心材の着色、ありますけど薄いですよね、そして色みはどうですか?……はい、きっと、もうお分かりかと思います。, 最後に、ここまでの応用問題です。この横たわっている針葉樹の木片ですが、スギかヒノキのどちらか?と聞かれたら、お分かりでしょうか??ちなみに写真でわかりにくいですが、写真で大きな割れ目のちょっと左にある着色は、心材と辺材の境です。, そして、どうしても迷うなら、スギとヒノキでしたら「新鮮な表面を嗅いでみる」というワザもあります。スギに比べて、ヒノキは「ツンとくる」というくらいの芳香があります。木全体に菌やシロアリが入っていると難しくなりますが……, ともかく、スギとヒノキです。ヒノキは実は意外と少ないですが、それでも身近に触れれる針葉樹の代表格です。ぜひ、ここで読んで頂いたことを思い出して、持ったり触ったり、想像してみてくださいませ!, ここまで見てきたように、木材としての性質(割れにくさ、ささくれ、密度、きめ細かさ、色み……)を見て頂いたら、原木の状態として皮がなくてもかなりわかるのですが、やっぱり樹皮の違いも知っておくと素敵です。知らない人に大きな顔ができます(笑), もっとも、スギとヒノキの見分けは、こちらの記事【スギとヒノキとサワラの見分け方 | パワースポット魂】の方も言う通り、樹皮で見分けることもできなくもないのですが、結構上級者向きで、結局は「葉っぱ」を見ましょうとなります。, なにしろ人間のお肌と同様、同じ樹種でも「樹齢」によってすごく変わりますし、生育環境によっても変わってきます。それでも「基本」を知っておくと役に立ちます……いや!大丈夫ですって!簡単ですから!!(笑), 写真では左側に立てかけてあるのが、スギの樹皮ですが…ヒノキの赤っぽい華やかさに比べたら、やっぱり、くすんでますよね?樹皮も。, そしてあと柔らかいヒモ(細い繊維)みたいな感じをより強く感じるのがスギで、繊維感もあるけど全体としては硬くてパリパリしたシート(幅広の面)みたいな感じが強いのがヒノキです。ポイント以上(本記事の一連の写真でも、そうやってよーく見れば、微妙な違いがわかります)。, 大木になると、かなり差が出て、スギは繊維質が分厚く堆積したような深い彫りのタテ縞模様になるし、ヒノキは「檜皮葺」として屋根材に使われるような「シート材」を私たちに提供してくれるのですが、薪にされちゃうのはそんな立派な木は珍しいので、見分けのポイントを覚えておいて頂ければと。, 以上、スギとヒノキですが、薪に限らず、手に触れる木材としても、生えているのも身近ですので、ぜひ意識して、見分けにチャレンジして頂けましたらと思います。, 薪ストーブで楽しもうとする人にとって、広葉樹と針葉樹の見分けは、スギとヒノキの見分けよりもはるかに重要です。こちらの記事【薪ストーブの薪(燃料)としての針葉樹と広葉樹の違い】に詳しく述べた通り、薪ストーブの原理に照らして、燃料としてそもそも適していないという問題もありますし、燃料としての価値も用途も「まるっきり」違ってきますから!!, でも、一言で「針葉樹」と括られるスギとヒノキを見分けるなんて慎重な訓練を経てきた「あなたさま」にかかれば、針葉樹と広葉樹を見分けるなんて、造作もないことです(たぶん 笑)。, 一般に広葉樹は、針葉樹に比べて密度が高く、よって割れにくく、そもそも生き物として出現時期が遅く高等なので、木材としての造りも相当複雑で賑やかです。写真でも一目それが伝わりますでしょう?未処理の面は手触り的にもすっごく「ザラザラ」してますし、割ろうとすれば粘るということです。, で、その複雑な賑やかさを細かく説明すべきですが、もともと工学部化学系、面倒くさがりな森林インストラクターですので、すみません、むちゃくちゃ「ざっくり」言えば、「放射組織」が発達していたり、導管が年輪に沿っていたら(「環孔材」と言います)、そりゃ間違いなく広葉樹って判断です(笑), 「放射組織」というのは、ちょうど年輪と直交する形になりますが、木の中心から外へ外へと延びていく形で配置されたタテのリボンのような組織です。, この写真では年輪にクサビを打ち込んだような向きで「帯」のごとく白く光っている部分です。広葉樹は、ですから、針葉樹と比べて年輪がはっきりしない(環孔材を除く)割に、真ん中から外に向かう線がはっきり見えることが多いです。, 年輪がみえるように上から見ると、こんな感じですね。ちょうど年輪に対して直交して線のように描かれています。これが放射組織。で、帯状の組織ですから、この放射組織の「断面」は……, これは木材の「背中側」と申しますか「外側」から、中心方向に向けて見たところです。細長くて黒っぽい「点」というか「短線」が放射組織の断面になります。この点線模様は「カシ目」といわれます。, 世間の薪ストーブユーザーがありがたがる(いえ、もちろん、私もありがたいのですが!)ナラとか、クヌギ(アベマキ)とか、カシは、この「放射組織」が非常に発達して「カシ目」があることが特徴ですので、カシ目があって重い材は、割れにくいことは覚悟ですが、基本的に良い材ですので優先確保になります(笑), 広葉樹の中で、例えば、それぞれ重いめのナラとカシとケヤキを見分けるのは「ちょっと」難しいです。けど、先ほど述べた「カシ目」(正確には「広放射組織」と言います)と、「環孔材」を組み合わせれば、結構、なんとかなります。, 「環孔材」というのは、この写真で見て頂けるとおり、年輪に沿って、導管が輪になって配列している木材のことを言います。平たく言えば、「カシ目」と「広放射組織」の両方があれば「ナラ」です(「クヌギ」(アベマキ)もこの仲間です)。「環孔材」は年輪模様、つまり木目がとてもハッキリします。, それに対して「カシ目」があるんだけど、「環孔材」になっていない、つまり年輪模様、木目がはっきりしていないのが「カシ」です。こちらのブログ【【番外編】会社の看板作って学んだこと(上) - 超簡単薪ストーブ調理】に出てきましたね。超重くて硬いです。, そして最後にカシの「逆」、「環孔材」で年輪模様、木目ははっきりしているんだけど、「カシ目」がないのが「ケヤキ」です。ちなみにこれまた硬くて超重い「クリ」も樹種の見分け方としては、この仲間です。そんなケヤキの写真は、こちらの右側。, こんな調子でやっていくと、キリがないので、もう、いい加減「おススメの活用法」に移りたいのですが、実は、もう一つだけ、見分け方としてどうしても説明しておきたい樹種があるのです!!でも、まずは、ここでひと段落させて、「見分ける意味」ですよね(笑), なにしろ、同じ労力をかけても、ただ「薪の種類の違いを知っているか・知っていないか」で、アウトプットが全然違ってきますから……種類の違いを学ぼうとするのも、それが何のためであるかをわかってこそです。何事にせよ、学ぶことはとても楽しいですが、役に立つことは、「楽しい」以前に大切です。, そう、もともと、ものすごく奥の深い世界なのです。それを活用法も含めて「ざっくり」説明しようなんて……ちょっと無理がありました(笑)よって、この続きは「その2」として別記事【おススメの活用法】にまとめましたので、そちらもご覧くださいませ♪, なお本記事は、学術的にも正確を期すために、こちらの専門的分野入門書【この木 なんの木,佐伯浩,1993,海青社】で裏を取ったと申しますか、改めて、相当参考にさせて頂きました。佐伯博士に敬意と感謝を表しますと同時に、もしもっと詳しく知りたい場合は、こちらの本をお勧めいたします!.

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