平田満 蒲田行進曲

平田満『蒲田行進曲』ブレイクも…「他人まかせのツケ」に葛藤 当時はお金もないし、あっちこっち行ける身分じゃなかったんで、文学座の先輩に連れてきてもらったと思います。 ・営業時間/17:00~26:00(L.O.25:00). 平田満『蒲田行進曲』ブレイクも…「他人まかせのツケ」に葛藤 エンタメ・アイドル 投稿日:2020.10.12 16:00 FLASH編集部 「20代のころからお店に来ていますから、もう40年ですかね。 「20代のころからお店に来ていますから、もう40年ですかね。当時はお金もないし、あっちこっち行ける身分じゃなかったんで、文学座の先輩に連れてきてもらったと思います。ほとんど、誰のお金かわからずに飲んでいた記憶があります(笑)」, 40年前を懐かしむように話すのは、平田満(66)。紀伊國屋ホールの舞台への出演後など、打ち上げに利用する “いつもの店” が、新宿の老舗居酒屋「池林房」である。, 「『おつかれさま』と、わいわいやるのに、ここのお座敷の広さがぴったり。店内も明るいし、場所的に(新宿)駅からちょっと離れていて、なおかつ、あまりディープでもない。夜も遅くまでやっているし、とっても使い勝手がいいんですよね」, 「置いてあるお店が少ないんですが、ベルギービール風で美味しい。若いころなら、絶対に頼めない贅沢品です(笑)。『こんにゃくとしらす炒め』は、こちらでいちばんお安いんで、昔はよく食べていました。最近は、ちょっと余裕が出てきたから久しぶりかな。変わらない味ですね。, 昔はバールもイタメシ屋もなかったから、『トリッパ』は、ここで初めて知りました。ここは和洋中なんでも揃っていて、美味しいんです」, 店と同じぐらい縁が深いのが、オーナーの太田篤哉さん。太田さんは、池林房の目と鼻の先にある多目的空間「SPACE 雑遊」を、2006年にオープン。こけら落とし公演を、平田と妻で女優の井上加奈子(67)が制作する企画プロデュース共同体「アル☆カンパニー」がおこなっている。, 「太田さんに、『なんかやってよ』って言われて、最初にリーディング(朗読)公演をやったんです。回を重ねていくうちに、次はお芝居を……という感じで、それ以来、1年に1回ぐらい、定期的にやらせていただいています。, じつは東日本大震災が起きたとき、舞台を数日後に控えて、『雑遊』で稽古をしていたんです。いきなり、ゆっさゆさと揺れて、交通機関が全部止まってしまった。翌日も舞台稽古があったので、そのまま劇場に泊まることにしたんですよ。, そしたら、太田さんが寝袋を貸してくださって。僕とかみさんと2人、稽古場で寝袋で寝ました。なおかつ翌日は、スタッフのためにおにぎりまで用意してくださってね。太田さんには、本当にお世話になっているんです」, 取材中、顔を出してくれた太田さんと話す平田は、あふれんばかりの笑顔。その表情から2人のつき合いの長さが伝わってきた。, いまや引く手あまた、ベテラン俳優の平田だが、小学校の学芸会の劇では「その他大勢だった」と笑う。意外にも高校では、ラグビー部に所属。, 「体育会系というよりは、クラブ活動。競技は知ってましたが、どんなふうにやるかは全然知らなかった。この体でポジションは、フォワード。リーチマイケルと同じです(笑)」, 愛知県の高校を卒業後、早稲田大学に入学。ラグビーをやるために? それとも演劇をやるために? と聞くと、笑ってこう答える。, 「もちろん、早稲田のラグビー部は好きでしたけど、一度、東伏見のグラウンドに見に行って、『通用するものじゃないな』と。演劇は、戯曲を読んだこともなかったので、どちらも関係ないです。, ただ、『先の見える、出来上がっちゃったような人生は歩みたくないな』って。むしろ、何が起こるかわからないほうが、おもしろいと思っていました。ネクタイを締めたサラリーマンの自分は、まったく想像がつかなかったですね」, 知らない世界に飛び込みたいと思っていた平田は、ひょんなことから入った大学内の劇団「暫」で、人生を変える出会いを経験する。, 「夏休みに、実験公演的なものを先輩がやってくださって。でも僕は、恥ずかしかったり、よくわからなかったりで。向いてないなと思って『やめます』と言いに行ったところに、つか(こうへい)さんがいらっしゃった。, もう稽古が始まっていて、『これ1回だけ』と思って参加したら、そのままズルズルと(笑)。やっぱり、求心力がおありだったんでしょうね。“ジャーン” っていうようなものは何もないですけど、ある意味つかさんとの出会いは、運命的なものかもしれないですね」, その後は、稽古をして芝居をして、終わると「じゃあな」と、つかさんとは音信不通に。次があるのか、ないのかもわからないまま、食べるためにアルバイトをして過ごしていると……ある日、つかさんから「明日から稽古をするから来いよ」と連絡が来る。, 「『そう言われると、行かざるを得ない』みたいな、そんな感じでした。決まっていたアルバイトも、『すみません、やめます』って(笑)。, そのころはもう、僕自身が “お芝居しかない、あとはカス” みたいな生活でね。『芝居を除いたら、何もないな』って思っていたし、少なくとも稽古や芝居をしていれば、生きてるっていう感じがした。つかさんが声をかけてくれるうちはやろう、『もういいから来るな』と言われたら、それから考えようと」, そんな平田の名を全国に知らしめたのが、1982年に公開された映画『蒲田行進曲』だ。つかさんの舞台の代表作のひとつの映画化で、平田は風間杜夫演じるスター俳優の「銀ちゃん」を心底慕う、大部屋俳優の「ヤス」に大抜擢。, クライマックスで、10mの階段から転げ落ちる “階段落ち” は、あまりにも有名だ。この熱演で、第6回日本アカデミー賞では、最優秀主演男優賞と新人俳優賞を受賞する。, 「いまだに本当に感謝していますが、当時は『次は映画? へぇ~』って感じでした(笑)。つかさんのお芝居をするようになって、自分の “よすが(頼み)” ができて、『まがりなりにも役者として食べていけるんだ……』みたいなね。, つかさん自身が、“時代の寵児” みたいになったので、僕らも映像の仕事が入ったりしました。『次は、こんなのがあるんだ』って、ディズニーランドの次から次へ世界が移っていく乗り物みたいな感じでしたね」, その後は、映画にテレビドラマにと出演依頼が相次ぎ、人気俳優の仲間入りを果たした。だが、平田の心の中には、こんな思いがあった。, 「つかさんから学んだことや、つかさんの芝居で培われたものしか、引出しがなかったわけですよね。自分の中のストックが、だんだんなくなっていく。自分の素養のなさとか、不甲斐なさみたいなね。『どこか監督や演出家に “あなたまかせ” だったツケが、まわってきたのかな……』って、思っていました」, そう思い悩んで30代・40代を過ごし、60代となったいま、平田は「芝居をするのがおもしろい」と話す。, 「いただいた仕事は全部大事だし嬉しいし、現場で全力を尽くします。でも、ホームグラウンドは舞台かなって気はします。かといって一年中、舞台に立っていたいというほどでは、ないですけどね(笑)。, お相撲さんが土俵だったり、スポーツ選手がグラウンドだったりするように、最初が舞台だったせいか、『帰ってきたな』っていう気持ちがあって。舞台は、自分が自分に勝負している感じかな。ある意味、人格をさらけ出している感じがするんですよね。, つかさんの口癖で、『おまえがどう生きてきたかが、全部わかるんだよ。おまえの生き方が問題なんだよ』って。それが舞台の場合は、染みついているんですよね」, 新型コロナウイルスの影響で公演の自粛が続くなか、「雑遊」で上演する予定だった「アル☆カンパニー」の戯曲は、10月30日・31日の2日間、リーディング公演でおこなう。, 「今日は、いつも使うお座敷にひとりきりで、ちょっと寂しいですね。1日も早く、ここで舞台の打ち上げで仲間たちと飲みたい。すっかり、酒は弱くなりましたけどね」, そう笑う平田の手には、美味しそうに冷えた白穂乃香のグラスが。舞台と同じように「池林房」も、平田のホームグラウンドである。, ひらたみつる 映画は独自の解釈で自由に楽しみます。好きな映画の好きなとこだけ紹介!007シリーズ、北野武、ブライアン・デ・パルマが特に好きです!, "じゃあってなによぉ…お受けいたしました。大事にしてよ。私めちゃめちゃ甘えるからね", "あんた私にどんな仕打ちしたと思ってるのよ…好きだよホントに…でも女にはいつも一緒にいてくる人が一番なのよ!銀ちゃん一緒にいてくれないじゃない!", "あたしこの生活気に入ってんの…大事にしてみたいの…あんたに殴られても蹴られても失いたくないの", 女としての強さと母性に尊敬を抱いてしまう激昂シーン!産まれそうなお腹の子に語りかける小夏。, ついに始まった池田屋階段落ちの撮影!!銀ちゃんとヤスの確執は?ヤスと小夏の未来は?そしてヤスは死の撮影から生還できるのか?まさに怒涛のクライマックスです!!, 作品は第6回日本アカデミー賞にて、(どれも"最優秀")作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、音楽賞を受賞。他にも同年多数の映画祭で、作品賞を始めとする数多くの賞を受賞し絶賛されました!興行的にも当然ながら大ヒットを記録し、それまで無名に近かった風間杜夫と平田満は一気にスター俳優となったそうです(松坂慶子は当時既にスター女優です念のため)。そんな眩しい名作は、歳月の波すら寄せ付けないんですね…嬉しい限りです!, 以前、某演出家が松坂慶子を"雨の中でおっぱい出してのたうち回っているだけ"と酷評していた記事を目にしたことがあります。ボクは演技の事は何も知りませんし、松坂慶子主演作品は、本作と『必殺!Ⅲ 裏か表か』の二作品しか拝見してませんが…とても"演技の出来ない女優"とは思えませんし、二作品とも繊細で素晴らしいキャラクターを創造した"確かな女優"としか思えません。, 本作は、脚本、演出、演技がどれも見事な化学反応を起こした傑作であり、その魅力を語るには少なくともvol.5くらいまで"蒲田行進曲レビュー"を続けないととても伝え切れません…いや、ボクの拙いレビューでは一生伝わらないかもなので…スルーされてる方がいればとにかく観てください!, うっとおしい程に溢れる映画愛!映画作りに命をかける活動屋魂!熱く燃えた作品を数十年ぶりに鑑賞しました!, むかーし大好きだった映画を久しぶりに観直すと、ん?とか、あれ?てな感じになったり、或いはまったく何も感じなくなってたりするもんですよね。この作品も現代の視点から観ると、とんでもない時代錯誤の物語に思えて、もう感動することはないかもなあ…とか斜めに構え軽い気持ちで観始めたのですが…, 主演を張る新作で、大スターへの転身を夢見る傲慢な俳優銀ちゃん。銀ちゃんの子を身篭った小夏を押し付けられながらも、銀ちゃんの為に命懸けの階段落ちを引き受ける大部屋俳優ヤス。そして、その二人の男に翻弄されるかつてのスター女優小夏。, 本作のインパクトは、カリスマキャラクター銀ちゃんと、命をかけて階段落ち撮影に臨む大部屋俳優ヤスにほぼ持って行かれがちですが…今回の鑑賞で、松坂慶子演じる小夏があまりに魅力的である事に気づき、心を持っていかれてしまったのです, 主演の松坂慶子、風間杜夫、平田満の三人が歌う主題歌。流れるBGMに合わせ口ずさんだ感じの素朴感がとてもいいです!仲良し三人組の青春を感じるなあ, 泥酔し眠る銀ちゃんにモデルガンで狙いをつけ空撃ちする小夏。セリフのないこのカットだけで、2人の愛憎関係が見えてくる素晴らしい演出!, "顔なんか映らなくてもいいんです!映画がよくなればそれでいいんです!"と映画愛を語るヤスへ尊敬を抱く小夏。小夏にセリフが無くても絶妙な表情演技で伝わりますね!, 新しい恋人と暮らし始めた銀ちゃんの部屋に鍵を返しに来た小夏。ゴミ屋敷と化した留守部屋をひとり掃除し、バスルームで泣く小夏が切ない!ダメ女なんだけどわかるー!このシーン最高!, ヤスの実家九州に訪れた小夏。"不束者ですがよろしくお願いします"。自身への戒め、誓いともとれるあいさつ。ヤスの家族の暖かさに触れ、急速に人間味を取り戻して来た小夏がめっちゃ輝いてきます, 今回気づいてしまった小夏、そしてそれを演じる松坂慶子の魅力についてばっかり語ります!, 他にも同年多数の映画祭で、作品賞を始めとする数多くの賞を受賞し絶賛されました!興行的にも当然ながら大ヒットを記録し、それまで無名に近かった風間杜夫と平田満は一気にスター俳優となったそうです, 以前、某演出家が松坂慶子を"雨の中でおっぱい出してのたうち回っているだけ"と酷評していた記事を目にしたことがあります。. Copyright © CyberAgent, Inc. All Rights Reserved. 松坂慶子・風間杜夫・平田満の「蒲田行進曲」動画視聴ページです。歌詞と動画を見ることができます。(歌いだし)虹の都光の港キネマの天地 歌ネットは無料の歌詞検索サービスです。 蒲田行進曲はつかこうへいの代表作です‥私も大好きな作品です 残念ながら草彅剛の舞台を見ていないですつよぽんにとってつかこうへいという人こそが芝居の原点なのだと… Copyright © 2017-2020 僕の脳にある愛と憎しみの映画批評 All Rights Reserved. 1953年11月2日生まれ 愛知県出身 早稲田大学在学中につかこうへい氏と出会い、1974年に劇団「つかこうへい事務所」の旗揚げに参加。『熱海殺人事件』(1973年)、『蒲田行進曲』(1980年)など多くの作品に出演。映画『蒲田行進曲』(1982年)で、第6回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞などを受賞。その後も、多くの映画や舞台で活躍。映画『浅田家!』(10月2日公開)、『リトル・サブカル・ウォーズ~ヴィレヴァン!の逆襲~』(10月23日公開)に出演。10月30日・31日には「アル☆カンパニー」のリーディング公演を、新宿「雑遊」でおこなう, 【SHOP DATA/池林房】 ︎主題歌"蒲田行進曲" 主演の松坂慶子、風間杜夫、平田満の三人が歌う主題歌。 流れるBGMに合わせ口ずさんだ感じの素朴感がとてもいいです! 【映画 蒲田行進曲(1982年)監督:深作欣二 出演:松坂慶子、風間杜夫、平田満、蟹江敬三、高見知佳、原田大二郎、萩原流行、真田広之、志穂美悦子、千葉真一】を採点形式の映画批評・レビュー・予告編を含む内容で作品紹介。キャスト、スタッフとdvd・ブルーレイ情報。 1982年公開の日本映画。戯曲をつかこうへい自身が映画向けに脚色し、深作欣二が監督した映画作品。つかこうへいが自ら監督してフジテレビ資本で映画化するという構想が最初だったが、往年の松竹蒲田をタイトルにした作品とあって、松竹ではこれを他社でやられては会社のメンツに関わると、執拗に映画化権獲得に動いた。つかは『蒲田行進曲』の映画化より1982年の大晦日にテレビ東京が紅白歌合戦にぶつける『つか版・忠臣蔵』を製作することに賭けていて、出版元の角川書店が、この番組の大手スポンサーに付くことと引き換えに、つかから『蒲田行進曲』の映画化権を取った。角川春樹は仲の良い東映社長の岡田茂に東映での映画化を提案したが、岡田から「楽屋オチの話なんて誰が見るのか」と断られた。これを聞いた松竹が角川に猛アタックし、角川から、企画、製作、宣伝もすべて角川方式にするという条件を飲まされ、映画化権を得た。東映に顔の利く角川が原作の舞台になっている東映京都の太秦撮影所を使うことを決めた。配役は松竹作品ということで、まずヒロインの小夏に松坂慶子が起用された。銀四郎とヤスについては難航し、プロデューサーの角川の提案で松田優作に銀四郎役の出演依頼がなされたが松田は辞退し、結局スケジュールの余裕がなくなったことから、つか作品の舞台に数多く出演していた風間杜夫と平田満が主役に起用され、結果的に2人の出世作となった。第6回日本アカデミー賞 作品賞、監督賞(深作欣二)、脚本賞(つかこうへい)、主演男優賞(平田満)、主演女優賞(松坂慶子)、助演男優賞(風間杜夫)、音楽賞(甲斐正人)を受賞。, 蒲田行進曲(英題:Fall Guy)脚本:40点演技・演出:20点撮影・美術:20点編集:10点音響・音楽:10点合計100点, 深作欣二監督の映画で一番好きな作品です。深作欣二の熱さとつかこうへいの熱さが交じりあって猛烈な熱量が生まれた作品に仕上がっています。一つ一つのシーンを思い出せる映画もほとんどありませんが、この映画の一期一会は脳裏に焼き付いています。この映画の脚本構成は後の喜劇作品に多大なる影響を与えています。映画だけではなくドリフやとんねるず、かくし芸などでもパロディ作品が生まれています。子供の頃はテレビで良く放送されていましたが、銀ちゃんの暴走が現在のテレビ放映の規定を超えているので放送できないんだと思います。 序盤から松坂慶子のヌードに釘付けにされたかと思えば、風間杜夫の銀ちゃんのとんでも具合がすごくいいんです、当時はさほど風間杜夫は売れてなかったのに売れている人を演じていて、それなのに違和感が無いんですよね。売れている人に見えるんです。あのキレのある暴走ぶりはハリウッド作品でも見られないものです。また、ヤスの『これがこれなもんで』のアクションシーンのダイナミックさがすごいんです。志穂美悦子、真田広之、千葉真一と本人役のスターとのアクションシーンが心地よいほど軽快なテンポで続きます。 クライマックスの階段落ちについては、熱いですよね。役者の魂を感じる熱のあるセリフ、本当に魂を揺さぶられたと思えるほど感動してしまいました。そこからの、〇〇オチですよね。なんかさっぱりした気持ちになるのが不思議です。今作品は Huluで見ました。, 東映京都撮影所は、5年に1度の大作「新選組」の撮影に沸いていた。さっそうと土方歳三に扮して登場したのは、その名も高い“銀ちゃん”こと倉岡銀四郎(演:風間杜夫)である。役者としての華もあり、人情家でもあるのだが、感情の落差が激しいのが玉にキズ。こんな銀ちゃんに憧れているのが大部屋俳優のヤス(演:平田満)。ヤスの目から見れば銀ちゃんは決して悪人ではない、人一倍、仕事、人生に自分なりの美学を持っているだけだ。ある日、ヤスのアパートに銀ちゃんが、女優の小夏(演:松坂慶子)を連れて来た。彼女は銀ちゃんの子供を身ごもっていて、スキャンダルになると困るのでヤスと一緒になり、ヤスの子供として育ててくれと言うのだ。ヤスは承諾した。やがて、小夏が妊娠中毒症で入院するが、ヤスは毎日看病に通った。その間、ヤスは、撮影所で金になる危険な役をすすんで引き受けた。小夏が退院して、ヤスのアパートに戻ってみると、新品の家具と電化製品がズラリと揃っていた。だが、それとひきかえにヤスのケガが目立つようになった。それまで銀ちゃん、銀ちゃんと自主性のないヤスを腹立たしく思っていた小夏の心が、しだいに動き始めた。そして、小夏はヤスと結婚する決意をし、ヤスの郷里への挨拶もすませ、式を挙げて新居にマンションも買った。そんなある日、銀ちゃんが二人の前に現われた。小夏と別れたのも朋子という若い女に夢中になったためだが、彼女とも別れ、しかも仕事に行きづまっていて、かなり落ち込んでいるのだ。そんな銀ちゃんをヤスは「“階段落ち”をやりますから」と励ました。“階段落ち”とは、「新撰組」のクライマックスで、斬られた役者が数十メートルもの階段をころげ落ち、主役に花をもたす危険な撮影なのだ。ヤスは大部屋役者の心意気を見せて、なんとか銀ちゃんを励まそうと必死だった。“階段落ち”撮影決行の日が近づいてきた。ヤスの心に徐々に不安が広がるとともに、その表情には鬼気さえ感じるようになった。心の内を察して、小夏は精一杯つくすのだが、今のヤスには通じない。撮影の日、銀ちゃんは、いきすぎたヤスの態度に怒り、久しぶりに殴りつけた。その一発でヤスは我に帰った。撮影所の門の前で、心配で駆けつけた小夏が倒れた。“階段落ち”はヤスの一世一代の演技で終った。小夏がベッドの上で意識を取り戻したとき、傷だらけのヤスの腕の中に、女の子の赤ん坊が抱かれていた。, 監督:深作欣二製作者:角川春樹企画:松竹映像原作・脚本:つかこうへい音楽:甲斐正人題字:和田誠撮影:北坂清美術:高橋章録音:平井清重整音:荒川輝彦照明:海地栄編集:市田勇助監督:比嘉一郎背景:西村三郎技斗:菅原俊夫、上野隆三、三好郁夫スタント指導:西本良治郎(ジャパン・アクション・クラブ)スタント:猿渡幸太郎(ジャパン・アクション・クラブ)現像:東洋現像所プロデューサー:佐藤雅夫(東映)、斎藤一重(東映)、小坂一雄(松竹映像)製作会社:松竹/角川春樹事務所配給:松竹, 小夏演 – 松坂慶子10年前に映画で主演を張っていたが現在は売れなくなった女優。現在は女優の仕事自体はほとんどない様子だが、時々撮影所に訪れることがあるため、スタッフや俳優たちとも顔なじみ。物事を勝手に決めてしまう銀四郎の言動に振り回されそのたびに傷つけられるが、彼を愛する気持ちが強い。銀四郎の子を宿し妊娠4ヶ月の身体で彼に命じられてヤスと結婚した後は、主婦となり夫婦生活が上手くいくように夫を支える。恋愛においては男に尽くすタイプで、好きな男のために何かをしてあげたいという思いが強い。家事全般が得意。銀四郎演 – 風間杜夫スター俳優で、小夏の恋人。周りから『銀ちゃん』と呼ばれている。仕事場ではヤスたち数人の大部屋の役者を従えて威張っている。プライドが高く豪快で手荒い性格で日常的に傍若無人に振る舞うが、意外と打たれ弱い所がある。小夏からはその性格を「純粋過ぎて子供がそのまま大人になったような人」と評されている。また、普段から声が大きくべらんめえ口調のような話し方と大げさな芝居臭い表現を用いるのが特徴。見た目に違わず私服は派手な物を好み、愛車のキャデラックの車体もカーステッカーを貼りまくっている。ただし車の免許は持っていない。ヤス演 – 平田満大部屋俳優。銀四郎の舎弟的存在。10年間売れない役者をしながら、仕事場での銀四郎の世話をする生活をしている。銀四郎をかなり慕っているが、彼が思いつきで色々と命じるため気苦労が絶えない。真面目で健気で役者の仕事にひたむきな性格だが、銀四郎との生活で愛想笑いが癖づいている。ジェームス・ディーンに憧れており自宅アパートの壁にポスターを貼っている。元々女優としての小夏のファン。ほどなくして銀四郎の子を妊娠中の小夏と結婚した後は、斬られ役の端役やスタント役などの一役数千円のバイトで日銭を稼ぐ。朋子演 – 高見知佳銀四郎ファンの若い娘。初めて銀四郎に会った時に右太ももにサインをしてもらったことがきっかけでその後付き合い出す。元気で明るいが早口で喋りまくる。小夏とは違い家事は苦手。監督演 – 蟹江敬三銀四郎から橘に媚びを売っていると思われている。冒頭で映画の見せ場であるラストシーンの階段落ちが危険なため、階段落ちの役をやりたがる役者もおらず中止になったことを残念がる。橘演 – 原田大二郎映画やテレビで活躍する人気俳優。劇中劇では新撰組と敵対する坂本龍馬役を演じる。仕事場では銀四郎とお互いにライバル視しており、どちらが撮影時の顔のアップの数が多いかなどを張り合っている。助監督演 – 清水昭博トクさん演 – 岡本麗作中の撮影所の床山(とこやま)。小夏と親しくしており、彼女にヤスとの結婚について助言する。山田演 – 汐路章銀四郎の舎弟たち演 – トメ(榎木兵衛)、勇二(萩原流行)マコト(酒井敏也)ヤスと同じく大部屋俳優で、仕事場で銀四郎に付いて身の回りの世話をしている。皆一様に、日常的に銀四郎に好き勝手なことを命じられてその都度戸惑いながらも、何とか要望を聞き入れており慕っている。ヤスとの仲間意識も強く、彼が階段落ちをやろうとした時に心配して皆で必死に辞めさせようとする。大部屋A演 – 石丸謙二郎撮影所の社員。本社や劇場の上役が撮影現場に訪れた時に対応し、階段落ちで使われる階段について説明する。ヤスの母演 – 清川虹子熊本県人吉市の山に囲まれた町で暮らす。ヤスが小夏と結婚することになり、地元住民と共に熱烈に歓迎する。ヤスの性格を熟知しており、小夏に夫婦として添い遂げて欲しいと伝える。千葉真一演 – 千葉真一 (友情出演・本人役)ヤスがビルから落下するスタントシーンを演じる劇中劇の現代劇で、敵に向かって機関銃を撃ちまくる役で登場。志穂美悦子演 – 志穂美悦子 (友情出演・本人役)ヤスが斬られ役として出演する劇中劇の時代劇で、姫役として敵と対峙して華麗な殺陣を披露する。真田広之演 – 真田広之 (友情出演・本人役)ヤスが斬られ役として出演する劇中劇の時代劇で、連獅子のような格好でなぎなたを用いて殺陣を披露する。, 旧作や廃盤DVD探しで困った時は駿河屋さんでお世話になってます。ということで、管理人は駿河屋さんの常連です。, 管理人はもちろんamazonプライム会員です。月額500円で、一か月のレビューに困らない映画が見れます。コスパ最高!入らない理由がない感じです。, Huluも会員になってます。理由は見たい海外ドラマが多くあるのと見逃した国内ドラマも充実しています。映画は邦画と特撮系が充実していてシリーズものの一挙放送とか好きです。. 蒲田行進曲! 高さ10メートルの階段落ちのクライマックスが、 圧巻な映画、「蒲田行進曲」で、 主人公の銀四郎(風間杜夫さん)を慕う、 「ヤス」こと村岡安治役を、熱演された平田さん。 Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd All Rights Reserved. 【映画 蒲田行進曲(1982年)監督:深作欣二 出演:松坂慶子、風間杜夫、平田満、蟹江敬三、高見知佳、原田大二郎、萩原流行、真田広之、志穂美悦子、千葉真一】を採点形式の映画批評・レビュー・予告編を含む内容で作品紹介。キャスト、スタッフとdvd・ブルーレイ情報。 平田満『蒲田行進曲』ブレイクも…「他人まかせのツケ」に葛藤 エンタメ・アイドル 投稿日:2020.10.12 16:00 FLASH編集部 「20代のころからお店に来ていますから、もう40年ですかね。 平田 満(ひらた みつる、1953年11月2日 - )は、日本の俳優。愛知県豊橋市出身。アルファエージェンシー所属。妻は女優の井上加奈子。愛知県立時習館高等学校卒業、早稲田大学第一文学部中退。穂の国とよはし芸術劇場PLAT芸術文化アドバイザー。 「20代のころからお店に来ていますから、もう40年ですかね。当時はお金もないし、あっちこっち行ける身分じゃなかったんで、文学座の先輩に連れてきてもらったと思います。ほとんど、誰のお金かわからずに飲んでいた記憶があります(笑)」, 40年前を懐かしむように話すのは、平田満(66)。紀伊國屋ホールの舞台への出演後など、打ち上げに利用する “いつもの店” が、新宿の老舗居酒屋「池林房」である。, 「『おつかれさま』と、わいわいやるのに、ここのお座敷の広さがぴったり。店内も明るいし、場所的に(新宿)駅からちょっと離れていて、なおかつ、あまりディープでもない。夜も遅くまでやっているし、とっても使い勝手がいいんですよね」, 「置いてあるお店が少ないんですが、ベルギービール風で美味しい。若いころなら、絶対に頼めない贅沢品です(笑)。『こんにゃくとしらす炒め』は、こちらでいちばんお安いんで、昔はよく食べていました。最近は、ちょっと余裕が出てきたから久しぶりかな。変わらない味ですね。, 昔はバールもイタメシ屋もなかったから、『トリッパ』は、ここで初めて知りました。ここは和洋中なんでも揃っていて、美味しいんです」, 店と同じぐらい縁が深いのが、オーナーの太田篤哉さん。太田さんは、池林房の目と鼻の先にある多目的空間「SPACE 雑遊」を、2006年にオープン。こけら落とし公演を、平田と妻で女優の井上加奈子(67)が制作する企画プロデュース共同体「アル☆カンパニー」がおこなっている。, 「太田さんに、『なんかやってよ』って言われて、最初にリーディング(朗読)公演をやったんです。回を重ねていくうちに、次はお芝居を……という感じで、それ以来、1年に1回ぐらい、定期的にやらせていただいています。, じつは東日本大震災が起きたとき、舞台を数日後に控えて、『雑遊』で稽古をしていたんです。いきなり、ゆっさゆさと揺れて、交通機関が全部止まってしまった。翌日も舞台稽古があったので、そのまま劇場に泊まることにしたんですよ。, そしたら、太田さんが寝袋を貸してくださって。僕とかみさんと2人、稽古場で寝袋で寝ました。なおかつ翌日は、スタッフのためにおにぎりまで用意してくださってね。太田さんには、本当にお世話になっているんです」, 取材中、顔を出してくれた太田さんと話す平田は、あふれんばかりの笑顔。その表情から2人のつき合いの長さが伝わってきた。, いまや引く手あまた、ベテラン俳優の平田だが、小学校の学芸会の劇では「その他大勢だった」と笑う。意外にも高校では、ラグビー部に所属。, 「体育会系というよりは、クラブ活動。競技は知ってましたが、どんなふうにやるかは全然知らなかった。この体でポジションは、フォワード。リーチマイケルと同じです(笑)」, 愛知県の高校を卒業後、早稲田大学に入学。ラグビーをやるために? それとも演劇をやるために? と聞くと、笑ってこう答える。, 「もちろん、早稲田のラグビー部は好きでしたけど、一度、東伏見のグラウンドに見に行って、『通用するものじゃないな』と。演劇は、戯曲を読んだこともなかったので、どちらも関係ないです。, ただ、『先の見える、出来上がっちゃったような人生は歩みたくないな』って。むしろ、何が起こるかわからないほうが、おもしろいと思っていました。ネクタイを締めたサラリーマンの自分は、まったく想像がつかなかったですね」, 知らない世界に飛び込みたいと思っていた平田は、ひょんなことから入った大学内の劇団「暫」で、人生を変える出会いを経験する。, 「夏休みに、実験公演的なものを先輩がやってくださって。でも僕は、恥ずかしかったり、よくわからなかったりで。向いてないなと思って『やめます』と言いに行ったところに、つか(こうへい)さんがいらっしゃった。, もう稽古が始まっていて、『これ1回だけ』と思って参加したら、そのままズルズルと(笑)。やっぱり、求心力がおありだったんでしょうね。“ジャーン” っていうようなものは何もないですけど、ある意味つかさんとの出会いは、運命的なものかもしれないですね」, その後は、稽古をして芝居をして、終わると「じゃあな」と、つかさんとは音信不通に。次があるのか、ないのかもわからないまま、食べるためにアルバイトをして過ごしていると……ある日、つかさんから「明日から稽古をするから来いよ」と連絡が来る。, 「『そう言われると、行かざるを得ない』みたいな、そんな感じでした。決まっていたアルバイトも、『すみません、やめます』って(笑)。, そのころはもう、僕自身が “お芝居しかない、あとはカス” みたいな生活でね。『芝居を除いたら、何もないな』って思っていたし、少なくとも稽古や芝居をしていれば、生きてるっていう感じがした。つかさんが声をかけてくれるうちはやろう、『もういいから来るな』と言われたら、それから考えようと」, サイバージャパンダンサーズ 「バチェラー風」メイキング動画 週刊FLASH1570号, 柏木由紀撮りおろしグラビア「まるっとゆきりん5 in 横浜」週刊FLASH1575号. ・住所/東京都新宿区新宿3-8-7吉川ビル1階

Could You Elaborate, ホワイトオーク ナラ, エヴァ セリフ まさか 暴走, リス キャラクター イラスト, 冨岡義勇 フィギュア 公式, 花江夏樹 妻, 内訳 人, Twitter 異議申し立て 氏名, 内山昂輝 出演情報, スタンリー 最後の出演, ロビンタニー 現在, エヴァンゲリオン 13巻 無料, 三浦春馬 家族, 詳細は 省く が 英語, エヴァ 第9使徒 パズドラ, Tweetdeck リツイート 非表示, 国葬 アメリカ, 仮面ライダー俳優 その後, 誤飲 いつ 出てくる, Twitterフォロワー ゼロ のまま, 鈍い 類語, 未満警察 1話 あらすじ, ヨーロッパ 絶景 一人 旅, 下野紘 キャラ ランキング, 石 誤飲, Isp ユーザー名, 桜田通 ファン ブログ, ツイッター DM 送信中, 椎の木 見分け方, アメリカ大陸 英語, Twitter フォロワー数 合わない スパム, ちゃんぽん麺 市販, 短文作り方 小学生, 丸山隆平 兄弟, Ocn 通信障害 現在, Acorn 発音, 三浦春馬 朝ドラ ファイト, Twitter 古い順, シャドーハウス ネタバレ 70, 仁 いとしき 日々よ 意味, コンテンツ 日本語, 受け取る 類語 ビジネス, エール 小山田耕三 モデル, 東京都 日の出町 事件,

コメントを残す

前の記事

ハートのぶどう