慢性腎不全 ステージ

慢性腎不全は、徐々に進行していくため、早期発見に努めることの他に、悪化させないように工夫すること、また、透析導入や慢性の疾患であることに対しての精神的なケアや患者教育が看護ポイントになります。 まとめ. 公開日: 慢性腎臓病(CKD)の人が病状を悪化させないためには、病気の進行度や年齢、性別に合わせた食事療法が重要です。ここでは、タンパク質・塩分・カロリー・カリウムの、ステージごとの適正摂取量を説明します。, タンパク質を適正以上に摂取すると、老廃物が血液中に蓄積し尿毒症引き起こします。しかし、必要以上に制限しすぎても筋肉量の低下など健康に害が出てしまうのです。食事制限は主治医の指導のもと、適切に管理することが大切です。, 塩分はステージに関係なく1日あたり3~6g未満が基準となっています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、成人男性8g未満、成人女性7g未満となっていますが、腎臓機能が低下している人はさらに注意が必要です。食塩の中に含まれているナトリウムは、血圧の調節や体の水分量の調節などに欠かせない大切なミネラルです。しかし、腎臓の機能が低下し、余分なナトリウムが尿中に排出されなくなると、高血圧や浮腫みなどの症状が出てしまいます。, エネルギーの1日の摂取量は、標準体重(㎏)×25~35 kcalです。エネルギーに関しては、性別、年齢などにより個別に定められますが、標準体重をもとに身長から算出すると160cmで1,971 kcal未満、170cmで2,225 kcal未満となります。タンパク質制限によってエネルギーの量も不足しやすくなりますが、エネルギーが不足すると体は筋肉からタンパク質を分解し不足分を補ってしまいます。その結果、老廃物が血液に増加し腎臓へ負担がかかってしまうのです。そんな悪循環を防ぐために、タンパク質を含んでいない砂糖や油などから効率的にエネルギーを摂取すると良いでしょう。, カリウムはタンパク質を多く含む食品に含まれている傾向があります。よって、タンパク質の制限をすることで、カリウムの摂取も同時に制限することができるでしょう。腎臓の機能が低下すると、尿中にカリウムが排出されにくくなってしまい、「高カリウム血症」になってしまいます。高カリウム血症は筋力の低下や不整脈を引き起こし、さらに症状が悪化すると不整脈の中でも危険な心室細動を起こすリスクも上がるのです。血液中のカリウムの値に注意しながら、適切に食事療法に取り組みましょう。, 腎臓への負担を軽減させる成分を意識的に摂り、腎臓を長持ちさせる工夫ができるよう、心がけていきましょう。, 腎臓は人体の中で重要な役割を果たしており、腎機能が弱まることで様々な合併症を引き起こすことがあります。, 慢性腎臓病と高血圧は、とても密接な関係にあります。血液をサラサラにすることは、予防・改善につながります。, 免責事項本サイトは慢性腎臓病(CKD)の啓蒙を目的に作成しております。掲載内容は編集部が独自に収集したものであり、2018年1月時点の情報となります。CKD治療の最新情報に関しては、必ず医療機関や製薬会社の公式HPも確認してください。. Copyright (C) よくわかる慢性腎臓病(CKD)ガイド 予防・早期発見・合併症防止のためにできること All Rights Reserved. 看護師 看護計画 兵庫県 腎・泌尿器科, 腎臓は、体液の調整や老廃物の排泄、電解質の調整など、生きるために必要で重要な役割を担っている臓器です。腎不全はこのような腎臓の働きが弱くなり、機能が悪化している状態のことをいいますが、腎不全となっている状態を観察し、症状を悪化させないようにすること、また、重症化を防ぐことが腎不全の看護には重要ですので、しっかりと学習して看護に役立てましょう。, 腎不全とは、腎臓の機能が低下して、正常な機能の30%以下にまで働かなくなった状態のことをいいます。腎臓の機能が何らかのきっかけによって低下し、急激に悪化するものを急性腎不全といい、数ヶ月から数年かけて腎臓の機能がゆっくり低下するものを慢性腎不全といいます。急性腎不全は、適切な時期に適切な治療を行うことによって、腎不全となった原因を取り除けられれば腎臓の機能は回復する可能性もあります。, 急性腎不全は、血清クレアチニン値が2.0〜2.5mg/dl以上へ急速に上昇し、血清クレアチニン値が1日に0.5mg/dl以上、BUNが10mg/dl以上の速度で上昇するものをいいます。また、腎機能低下が見られる場合は、血清クレアチニン値が前回測定した値よりも50%以上上昇したものを急性腎不全といいます。腎臓自体に異常はなく、腎臓に到達する前の段階で循環障害(出血性ショック、心原性ショックなど)によって腎血流量が急激に減少したことによって起こる腎前性、急性腎炎や薬剤、重金属、農薬などの腎毒物質によって起こる腎性、尿管の閉塞や、前立腺肥大、結石になどによる尿管の圧迫によって尿を排泄できないために起こる腎後性に分けられます。, 慢性腎不全は、自覚症状がほとんどなく、ゆっくりと腎臓の機能が低下するものをいいますが、数週間や数ヶ月かけて進行する急性腎不全もあるために、進行の時間だけでは慢性腎不全とは判断できません。検尿や生化学検査の他に、KUB(腎・尿管・膀胱単純X線撮影)や超音波検査によっての両側の腎臓の萎縮が確認されると、慢性腎不全と診断されます。進行が末期になると尿毒症を発症することがあります。, 敗血症性ショック、大動脈解離などによる腎動脈閉塞、大出血による出血性ショック、心不全、肝硬変などが原因で臨床症状が著しく、腎血流量が障害されるもので、時間単位で腎機能が低下します。, 腎糸球体疾患による腎不全で、溶連菌感染後急性糸球体腎炎は10日前後、全身性疾患による急速進行性糸球体腎炎では発熱、全身倦怠感、食欲低下、体重減少などの全身症状や多臓器症状を伴い、日や週単位で腎機能の低下が見られます。, 腎後性の要因によっての腎不全は、さらに内因性と外因性に分けられます。内因性は尿細管障害によるもので、横紋筋融解や多発性骨髄腫によって尿細管が破綻するために起こります。, 外因性は、薬剤によるものが最も多く、尿細管毒性が原因となります。造影剤によるものは時間単位で、抗菌薬によるものは日や週単位での腎機能低下が見られます。また、アレルギー反応による急性間質性腎炎をきたす薬剤もあり、週単位で腎機能低下が見られます。他に非ステロイド性消炎鎮痛剤や、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬などによっても腎機能低下が見られることがあります。外因性には他に前立腺肥大や結石、血栓による尿管閉塞もあります。, 慢性腎不全の原因としては、腎機能を低下させてしまう引き金となる疾患があります。その原因となる疾患として、最も多いのは糖尿病で、慢性糸球体腎炎、高血圧性腎障害(腎硬化症)などがあります。, 糖尿病性の慢性腎不全は、糖尿病の合併症として発症し、その発生機序は血糖、活性酸素、酸化窒素などの因子が複雑に関与しているとされています。日本で最も多くみられている糸球体腎炎であるIgA腎症は、血尿、蛋白尿を呈するメサンギウム増殖性糸球体腎炎で,原発性慢性糸球体腎炎の一つです。このIgA腎症患者は、20年の経過で約40%が末期腎不全へと進行しています。, 急性腎不全では、急に尿量が減少し、乏尿や無尿という状態になります。また、尿量の減少の他に、初期には体重の増加や手足、顔のむくみなどがみられ、進行すると胸水を引き起こして呼吸困難となることもあります。, 尿が出せないことで、有害物質が体内に蓄積し、全身倦怠感、嘔気、嘔吐、高血圧、頭痛、脱力感が起こることもあります。これが進行すると、けいれんや、意識障害などを引き起こすことがあるので、注意が必要です。, 進行がゆっくりですので、自覚症状は感じにくいものではありますが、健康診断などで、血尿、タンパク尿、BUNやカリウム値の上昇など血液検査、クレアチニン値での腎機能低下などで疾患が発覚することがあります。腎臓の機能が正常時の30〜60%程になると、尿や血液検査での異常とともに手足のむくみが出現し、15〜30%程になると、胃疲労感や貧血などの症状が現れます。, 腎機能が正常時の15%以下になることを末期腎不全と言いますが、これはさらに嘔気や全身浮腫、全身掻痒感、食欲不振、呼吸困難、高血圧、高度の貧血、心機能低下、視力障害などが現れることがあります。10%以下になると透析を行う目安となります。透析には血液透析と腹膜透析があります。さらに進行すると、腎移植という方法を行うこともあります。, 急性腎不全と慢性腎不全では、原因が異なるために治療法も異なります。急性腎不全の治療は、尿量が減少している原因となっているものを排除し、水分調整や体内の電解質バランスを整えるように治療を行います。, 慢性腎不全は、治療によって腎臓の機能を回復することは難しいため、症状を悪化させないようにすること、そのために患者自身が疾患を悪化させない生活を送ることができるように援助することが大切です。また、慢性腎不全の場合は、高血圧薬、糖尿病薬などの対症療法を行うこともあり、末期腎不全患者には透析を行います。, 急性腎不全は、尿量の減少などの観察によって早期に発見することで悪化を防ぐことができ、回復が可能なこともあります。そのため、看護のポイントとしては尿量やバイタルサインなどの観察やアセスメントが重要になり、早期発見に努めることが大切です。, 慢性腎不全は、徐々に進行していくため、早期発見に努めることの他に、悪化させないように工夫すること、また、透析導入や慢性の疾患であることに対しての精神的なケアや患者教育が看護ポイントになります。, 腎不全は、急性腎不全と慢性腎不全によって原因や進行度が違い、看護の目的が異なります。早期発見によって症状を悪化させないようにすることも可能なので、状況に応じた看護ケアが必要なのです。, 急性腎不全 日本腎臓学会誌(菱田明|Primers of Nephrology-4: Vol.44 (2002) No.2 P94-101), 腎不全の病態と治療(日本内科学会雑誌|杉山敏|Vol.96(2007)No.3P578-583), 慢性腎不全の病態と治療(日本内科学会雑誌|富野康日己|Vol.99(2010)No.Suppl P59a-63a), 兵庫県神戸市出身。兵庫県内の一般病院(泌尿器科)で5年勤務の後、キャリアアップのために同県内の大学病院へ転職。泌尿器科で2年、透析科で3年勤務し、出産を機に離職。現在は3児のママとして、専業主婦をしながら空いた時間にライター業務を行っている。, 摘便は入院・外来問わず、臨床では日常的に行う基本的な看護技術です。便秘には内服による緩下剤で, 小児の看護ケアは非常に難しく、また奥が深いものです。熟練の看護師でも的確かつ効率的にケアを行, クリティカルパスって何か聞いた事があるけど、実際にどのような物で何のために使用しているのかご, セデーションとは All Rights Reserved. よくわかる慢性腎臓病(CKD)ガイド 予防・早期発見・合併症防止のためにできること. 夜間尿、不眠、頭痛、痙攣、掻痒症、心不全、不整脈、肺うっ血、心外膜炎、尿毒症肺、末梢神経炎、restless leg、アミロイドーシス、尿毒症性脳症. : m)x 22]を基準にしますが、人により体型の違いがあるため、若い頃(25歳くらい)の体重や体脂肪率も参考にすることもあります。コレステロールや中性脂肪の正常化も一つの目標になります。. Copyright© 最終更新日:2020/06/05 セデーションは「鎮静」を意味し、看護師が日々の看護の中でセデーションの場面に, 吐血とは、大量の出血になりやすく、誤嚥による窒息、ショックバイタルと急変しやすい疾患の一つに上げられ. 膠原病(とくにループス腎炎), 蛋白尿以外の異常 病理、画像診断、検査(検尿/血液) 等、で腎障害の存在 が明らか. Copyright (C)2012 Tokyo Women's Medical University Hospital. 各種検査で慢性腎臓病と診断されたら、重症度のステージ分類を行います。食欲低下や体重減少など目に見えて症状が出てくるのはステージⅢ(腎不全期)以降のことが多いと思います。 2017/05/11 知っておこう慢性腎臓病と高血圧の関係. 慢性腎臓病が進行すると? 腎臓は人体の中で重要な役割を果たしており、腎機能が弱まることで様々な合併症を引き起こすことがあります。 詳しく見る. 2017 All Rights Reserved. ナースのヒント|明日のヒントが見つかるWebメディア , 慢性腎臓病(ckd)に当てはまる患者さんは非常に多いため、原因と尿蛋白の量(原因が糖尿病の場合はアルブミン尿の量)と腎機能に合わせて、1~5までのステージに分類されます。 慢性腎臓病ステージ分類 irisステージ分類(重症度)と悪化因子の検査.

堀内敬子 ドラマ, シャドーハウス ネタバレ 76, 桜田通 佐藤健 共演, Twitter CSS 非表示, ヨーロッパ周遊 学生 ブログ, 中村倫也 舞台 ヒストリーボーイズ, Mac Yahooメール 繋がらない, ケロリン 木桶, 世界の中心でアイを叫んだけもの スパロボ, 鬼滅の刃 可哀想なキャラ, 紅茶市場 推移, テレビ 業界用語 一覧, 自分のツイート通知 させない, サムライ8 評価, Twitter フォロワー数 見たくない, 人数の町 公開 劇場, 味覚障害 ストレス, オーク家具 インテリア, コンパウンド 細目 読み方, 沼津 市場, Tsutaya Tvアプリ, コーヒー 効能 血圧, くわしく 漢字, 笑えばいいと思うよ 漫画, 最高 類義語, 井浦 新, サイモン ベイカー TV 映画, 白猫 トリリオン チハヤ, 前向きに検討 言い換え, ネットフリックス おすすめ 邦画, ゾフルーザ 通販, 国旗一覧 アジア,

コメントを残す

前の記事

ハートのぶどう